矢野竜子

鶏の墳丘の矢野竜子のレビュー・感想・評価

鶏の墳丘(2021年製作の映画)
4.0
純粋培養された良い意味で
イッちゃってる作品で久々に痺れた。
全部自分1人でやってるから
誰も止める人がいない。
わかるわからないを超えて
ただディテールのみが矢継ぎ早に提示され
過剰な情報の暴力にさらされつづける90分。
そもそもわからせようとしていない。
この呆れとも感動とも混乱とも
呼べない感情はなにか。
CGの動きは徹底的に死んでいて
生の感じが全くしないものの
その情報量から物凄いエネルギーは感じる
という倒錯性。
AIぽいけど全て人力で
1人でやっていることが肝だと思う。
物語ることの希望絶望についての
映画なんだろうなとは個人的に思った。