はさみのり

エリック・カール コレクション はらぺこあおむしのはさみのりのレビュー・感想・評価

4.1
エリックカールの訃報を受けて。

こちらは映画というより動く絵本です。
学生時代から絵本を集めるのが好きで、
エリックカールの絵本ももれなくゲットしてましたが、子どもと一緒に見るようになるとこの映像も楽しくて✨まぁ絵本の画が動いてるだけなんだけど😅
日本語ナレーションにさだまさし。優しい声がよく合ってる。
話は絵本と全く同じで5冊分、お話4編と画にBGM。

勿論「はらぺこあおむし」がメイン。
有名すぎる代表作。
とにかくこの作者の作品は、どれも画が細かく無い。塗たくりや切り貼りのコラージュがメインでカラフル。構図も大胆で子ども目線にドーンと焼きつけられる。大人も一緒にそのシンプルで鮮やかな世界観に妄想を膨らませる事が出来る。
話はどれもリズミカルな繰り返しで繋いでいく事が多く、そういうところも乳幼児のハートを鷲掴みしてるんですよね。
で、さらりと哲学的な事を投げかけたりしてるが、全然押し付けがましく無い。

自分は「はらぺこあおむし」だけでなく、「だんまりコオロギ」も「パパ、お月さまとって」も「ごちゃまぜカメレオン」もどれも大好き。子どもが一番見てたのが「パパ、お月さまとって」なので印象深い。
可愛くてシンプルなストーリーの中に、しっかり月の満ち欠けを教えてくれてるとこや、お月さまを取ってあげようとパパが梯子を立て掛けたりするところなんて、なんて可愛いの💕とニンマリしてしまう。
最近はこういった巨匠の影響もあってか、どんどんオシャレ系やさり気なく伝える系の絵本が増えてるが、巨匠が星になっても永遠にエリックカールの絵本は読み継がれ愛されていくだろう、と。
RIP
はさみのり

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