ゆず

ぼくらのよあけのゆずのレビュー・感想・評価

ぼくらのよあけ(2022年製作の映画)
3.6
「処理落ちしました〜///」

団地キッズが宇宙とつながるジュブナイルSF。
西暦2049年の夏。取り壊しの進む阿佐ヶ谷団地に暮らす小学4年生・悠真は宇宙のことが大好きな少年。27年ぶりに地球に接近する彗星に夢中になっていた。
そんなある日、悠真の家のオートボット・ナナコのAIが謎の存在にハッキングされ乗っ取られてしまう。その存在とは27年前に宇宙より飛来し、団地の一棟に擬態していたという宇宙船・二月の黎明号。
二月の黎明号を宇宙へと帰すため、子供たちだけの極秘ミッションが始まるのだが…。

キッズ、夏(夏休みではない)、ロボットとの交流、異星の知性との交流、親との確執…諸々の鉄板要素が盛り込まれながらも、個人的には今ひとつ盛り上がり切らなかった作品。アフタヌーン刊だからハードSF要素あったらいいな〜と思って観に行ったらそんなにハードではなかった。
宇宙船打ち上げミッションもそれほどハードじゃないように感じたし、児童同士の人間関係が物語を動かすのかと思いきやそんなに心理描写もないし。なので、児童文学っぽい見た目だけど児童文学にはなりきれてない作品だと思う。

まあでも子供たちがナナコを見て「カワイイ」「ほしい」と思えば9割方成功みたいな作品ではある。おじさんはナナコはどうやって浮いてるのか気になってしまった。
あと小学生女子の当たりの強さ(物理)はちょっと面白いし、男子のバランス感覚のなさはちょっと情けなさすぎる(笑)

よい子は屋上にのぼっちゃダメだよ!
ゆず

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