クラウドアトラスみやちゃん

線は、僕を描くのクラウドアトラスみやちゃんのレビュー・感想・評価

線は、僕を描く(2022年製作の映画)
4.5
【ご覧になる方へ】ご覧になる日、ご自宅で題名を3回唱えて下さい。そして劇場に入って着席したらもう一度。「線は、僕を描く」と

【一言感想】キャスト陣の一世一代の演技に涙が止まらなかった…激戦の2022ベスト入り、早くも確定!

【ちょっとだけあらすじ】ひょんなことからアルバイトで絵画展の設営を手伝うことになった横浜流星は水墨画と運命的出逢いをする。。

【ガチ感想】「流浪の月」「アキラとあきら」の横浜流星、「まともじゃないのは君も一緒」の清原果耶、「佐々木、イン、マイマイン」「由宇子の天秤」「愛なのに」の河合優実、当代きっての若手3人と「グッバイ・クルエル・ワールド」の三浦友和、「アキラとあきら」「七人の秘書」の江口洋介、「アイコ16歳」の富田靖子。

いずれも演技派と言われ、この人が出るなら観てみようかなと思える俳優陣なのですが、そのキャスト陣が「一世一代」の演技をするんです。

敢えて上記に各人の代表作(長々とすみません。あくまでも、みやが思う各人の代表作)を書かせて頂いたのですが、圧倒的に本作の演技の方が際立っています。
横浜流星、清原果耶は本作を自身の代表作と胸を張って言い切って良いのではないでしょうか。

各人の演技と各シーンの水墨画とのマッチング。要所要所で効いてくる音楽。日本映画ではとても珍しい「引き算」の演出。
ひとつひとつが心に刺さって、自然と涙が溢れできました。特に前半は感極まって泣くということではないんです。本当に自然と涙が溢れてくるんです。
心のデトックス映画でした。

みや自身も書道を長くやってきたことで「墨」が大好きでした。各人が黙々と墨をするのも墨の匂いも大好きでした。
自分で濃淡をコントロールするのも、太さ強さを自身でコントロールするのも書道の魅力でした。
水墨画は書道とはまた違うと思いますが、筆と墨を使うことは同じだと思います。
久しぶりに書道をしてみたくなりました。
真っ白い紙に想いの丈をぶつけてみたいと。