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線は、僕を描くのPoMooNのレビュー・感想・評価

線は、僕を描く(2022年製作の映画)
3.1
白黒の水墨画の中に、霜介(横浜流星)の夢の中の椿の紅が一際際立って美しかった。水墨画という異色の材料と主人公の素直さがとても日本的な作品。

過去に事故で家族を失い、後悔から前に進めない霜介が水墨画を知り、触れあい、自分を見つめていく成長物語。
湖山(三浦友和)、西濱(江口洋介)らの周りの大人達の目が優しいし、劇中の水墨画作品が素晴らしく水墨画って美しいなぁ、と感動。

水墨画は私には馴染みの物だ、実家の父母が手慰みで市民館に習いに行ってたことがある。母親の方が素人なりに真剣に絵を描いていた記憶があり、作品も残っている。思わぬ所に墨が垂れると全て駄目になると嘆いていたのを思い出した。私には映画作品の良し悪しよりも、鑑賞で、なにやら懐かしい記憶を呼び起こす作品になった。
No.1259
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