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線は、僕を描くのnaoズfirmのレビュー・感想・評価

線は、僕を描く(2022年製作の映画)
3.5

白黒🎬

ストーリーは両親を失い孤独な人生を送る主人公が水墨画との出会いをきっかけに、過去から立ち直る姿を描いていました。作品は水墨画に心酔していく主人公の姿を軸に、水墨画を通した様々な出会い・悩みや葛藤・水墨画の魅力が描かれていました。個人的には水墨画=雪舟程度の知識しかありませんが、白と黒のたった二色の世界の中で濃淡や筆圧で表現する難しい世界だと思いました。作品には白と黒の二色しか無いはずですが、描かれているモノに応じた色が次第に見えて来るのが不思議でした。個人的には作中の『真っ白な紙にある無限の可能性がある』という言葉が刺さりました。作者の性格・価値観・経験など様々な要素をベースに、真っ白なキャンパスに十人十色の線を描くというのが粋だと思いました。
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