スカイ777

線は、僕を描くのスカイ777のレビュー・感想・評価

線は、僕を描く(2022年製作の映画)
3.7
青山霜介役の横浜流星さんの演技が素晴らしかった!
青山が水墨画に魅了されていく始まりとなる冒頭の三浦友和さん演じる篠田が青山に声をかけた理由が中盤でやっと明かされるが、その理由は、抽象的すぎて少し無理がある感が否めなかったけど、横浜さん演じる青山が悲しい過去のために心が空っぽの状態が何気無く身体全体から発せられていて、その理由そのものだったので、逆に説得力のある理由となった。これは演者の力です、すごい👏
悲しみや痛みを感じた出来事がその人に留まっている時は、人はこういう在り方となり、そして、こう見えるものなのだと、よく理解できた。
そして、その様が白い状態であり、そこに描く線こそが自分なのだと、とても解りやすくシンプルにこの映画は著していた。
言葉では言い表せない事を、映画は感じられて理解できる。素晴らしい🥰

横浜さん以外の演者の三浦友和さん、江口洋介さんは、安定していて違和感無し。清原果耶さんは役には合っていたと思うけど、他の作品でもですが、この方いつも演じ方が1本調子に感じてしまう。淡々としてる話し方が今どき風な生活感を感じるどこにでもいそうな可もなく不可もない女性、とにかく印象に残らないという事かな。違う女優さんで観たかった。

横浜流星さんがこんな演技ができる人だった事に驚きました!「流浪の月」を観た時、演技が変わったなぁとは思ってましたが、この青山の役をここまでこなせるとは‼︎
横浜さんの次回の作品が楽しみです(^ ^)
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