みりお

仕掛人・藤枝梅安2のみりおのレビュー・感想・評価

仕掛人・藤枝梅安2(2023年製作の映画)
3.5
1作目がとても面白かったので続編の展開が気になり、河毛監督・脚本家の大森さん・豊川悦司さんのトークイベント付き先行上映会にお邪魔してまいりました🙈💓

1作目では涙を呑みながら、自身の出自にまつわる仕掛をやり遂げた梅安先生。
いっとき仕掛を離れて恩師の墓参りでもしようと思って舞台を江戸から京へ移した矢先、とある因縁に巻き込まれてしまう。
彦さんと井坂のエピソードは、紛れもなく井坂が悪で、それに対する仕掛は迷いなく観られたけれど、梅安先生と半十郎のエピソードは、「愛とは何か」を考えさせられる重ためエピソードだったな。
おもんと言い、半十郎と言い、この時代において"誰かを深く愛すること"は、そのまま人としての弱さに直結するのでは?と思わされてしまう展開でした。

なかなかスッキリとはしない展開でしたが、でもやはり梅安先生の仕掛に深く付き纏う、迷いや葛藤は良き👍
「必殺」シリーズって勧善懲悪のイメージがあったけど、「何が正義で、何が悪か?」を常に問われるような梅安先生の仕掛は、とても人間くさくて私は好きだな✨

そして高畑淳子さん演じるおせき❣️
作品に緩急を与えてくれる大好きな役柄だったからこそ、今回はずっと出番がなくて残念だったので、後半の登場には拍手したい気分でした👏
そして本作からの登場となった、一ノ瀬颯くん演じる佐々木八蔵は、おせきに迫るほど好きな役だった😍
若さ故に盲目的に半十郎を信じていて、己の行いの残虐さや正当性になんの疑問も感じない青臭さ、とても良きでした👍
そして炎に包まれた小屋をバックに、長い髪をたなびかせながら大太刀回りを見せる様子には、不覚にもときめいてしまった🙈💓
どこかで観たことある…と思ったら、『Get Ready!』の仮面ドクターズに傾いていくお医者さんか👨‍⚕️
"恋人を救う正義感の強い役"とかより、"闇堕ちした若き悪役"とかを演じた方が、この人絶対売れる気がする🥰笑


【ストーリー】

江戸の鍼医者で仕掛人の藤枝梅安(豊川悦司)は、相棒の彦次郎(片岡愛之助)と京都に向かう道中、彦次郎の妻子を死に追いやった浪人・井坂惣市(椎名桔平)を見かける。
京都に到着した梅安は元締に彦次郎の敵の殺しを頼まれるが、そのとき梅安は自身と因縁のある浪人・井上半十郎(佐藤浩市)とすれ違う。
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