ボギーパパ

仕掛人・藤枝梅安2のボギーパパのレビュー・感想・評価

仕掛人・藤枝梅安2(2023年製作の映画)
4.2
劇場2023-27 熊P

本年2月3日公開の第1作に続く池波正太郎生誕100周年記念作品第2弾!
公開初日1回目上映で鑑賞。

最初にこれだけは言っておきたい!
これは池波シネマティックユニバース開始の号砲というべき作品なのか、、、凄いことになりそうな予感!
エンドロール見ていたら???
いつ出てきたっけ?と思っていたら、、、、
最後まで席をお立ちにならないように!

さて、私は池波作品の大ファン。
多くの作品を読み漁ったが、その端緒はこの仕掛人梅安シリーズ。細かいことは忘れているが、今作は「殺しの四人」収録の井上半十郎と佐々木八蔵の件と、上方における伊坂惣市の件をクロスオーバーさせたもの。

それにしても第2作においても芸達者を並べたものだ。
まず驚きは、椎名桔平さん。見事に惣市と又十郎を演じ分けていた。惣市の酒色に溺れた浮腫んだ不健康さ、ケダモノの目、、、堪らん。
そして佐藤浩一さん。もはや日本映画界に欠くことのできない役者、、、

生と死、光と影、功と罪、善と悪
一つのものの中に同居する二つの側面。
池波先生の人間哲学を映像化するとこうなるんだ、、、という表現が素晴らしい!特に今作は影を多用した演出が、、、
一作目同様魅入ってしまった。

豊川悦司さんの梅安先生と2作目にして、もはや堂に入ったもの。安定したシリーズ化を期待させる作品です。
願わくばあまりにも過剰なアッセンブル展開は御免蒙りたいところですが、、、期待もしちゃいます。
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