梅に安らぐ、いや
梅に安らぎを、か
哀愁が仄かに漂う作品世界の持つ陰翳を大切にしたハードボイルド時代劇
日本の誇る最終兵器の面々が火花を散らす🔪✨🐝
今回は豊悦と佐藤浩市の対決が最大の見所だが、他にも美味しいところがたっぷりと散りばめられていた
いわば、七色の塩パフェ🍨
いえ、塩昆布…💧
梅安と彦次郎のコンビ、殺陣、桔平さんの二役、元締の石橋さんの水を得たかのような快演、昔と変わらない日本の風景の断片、セットの家屋、町の風景、食欲を刺激する🍲…
死と向き合う梅安らの切なさが今回もピリリと利いており、渋くて良かった
彼らの荒ぶりや恨みを表に描くだけではなく、荒んだ心に安らぎを与えるものを裏にそっと置くところも、作品の味わいを深めていた
また、ともするとテンポが速すぎて物語に充分乗りきれない人が出てくるところを、安定したテンポで進行させて幅広い観客を見捨てない配慮も心憎い
とはいえ、緊迫感をもう少し高められたところもあったのではないか、とも感じられる
もっと魅せられたのではないか、とも（例えば、一ノ瀬くんの不穏な妖艶さと最後など）
しかし、原作の持つ良さを十全に活かした作りは、今後の更なる意欲作への期待を否応なく高めてくれた
これからも、守る時代劇ではなく攻める斬新さで正統ながら新しい時代劇をもって世界にガツン✊とインパクトを与えてほしい
そう期待しつつ堂々たるシリーズの展開を大いに応援したい
