1作目を見て2作目もと思っていたところに、いつの間にか上映が終わっていた。で、主張先の東京で見ることに。はじめての丸の内ピカデリー。
ということで、2作目も面白かった。1作目よりも…かも。そして、2作目もやはり暗い。でも、これがホントにいい。暗いなかで飲み食いするところなんてとくに。
今回は上方が舞台。上方へ向かう途次、仕掛人の仲間・彦次郎が妻子のカタキを見つけるところから始まる。ところがそれは人違い。その双子の弟こそが極悪非道の限りを尽くし、妻子を死へと追い込んだ浪人。藤枝梅安はあえてその仕掛けを請負い、彦次郎のかわりにカタキを討とうとする。ところがこの仕掛けをめぐり、上方の仕掛人と遭遇する。この仕掛人は、逆に梅安を妻のカタキと見ていて…といった話。
2つの話からなるが、1つはカタキを討つ話であり、1つはカタキを討たれる話であり、いうなら仕掛けにおける「義」とは何かを問うているところが面白い。
でも何といってもこの映画の面白さは、映像と殺陣の美しさかと。最後、死にたいふたりの衝突は、息をのむほどの緊張感。これぞ「クライマックス」という感じで。
照明の具合もあってか、顔の皺が深い。これがまた人物たちの緊張と葛藤を伝える。