良かったです!
ベストセラー作家、池波正太郎原作の大ヒット作の第二弾です!
いやぁ、いいですねぇ!
何がいいって豊川悦司扮する藤枝梅安の"宿命"を背負った背中です!
一流の鍼師で客からも慕われ、前作で関係を持った女中、おもんにも愛される梅安ですが、裏の顔は依頼された殺しを請け負う仕掛人。
「誰かを殺めれば恨まれる」
ずっと付き纏う、この因果を拒む訳でも無く静かに受け入れる梅安の"哀しみ"が堪らないです!
今作は梅安と同じ様な悲しい過去を持つ相棒の片岡愛之助扮する、彦次郎の敵を偶然見つけた事から端を発するストーリーです。
この彦次郎もいい!
最愛の妻と生まれたばかりの子供を失った彦次郎。
「俺はあの日からこの世を捨てた」
"完全懲悪"モノもスカッとしますが今作みたいに、"狙われるのも仕方ない"と抗う事無く対峙する梅安に黙って加担する彦次郎。
この二人がカッコいい!
そこに、梅安に思いを寄せ、自分が働く宿屋に彼が来るのを待ちわびる、菅野美穂扮する女中おもん。
梅安の家で彼の身の回りの世話をする喋り好きな高畑淳子扮するおせき。
この二人が緊張感を上手く緩和させてくれます!
他にも椎名桔平、佐藤浩市、石橋蓮司、小林薫等、超ベテラン陣が脇を固めます!
それにしても何なんでしょう?
豊川悦司のあのセクシーさは!