過去の仕掛人の映画は全て見たと思うのですが、文句なしに最高傑作でしょう。
原作は全て読破していますが、このシリーズの魅力の一つに、梅安と彦次郎のコンビネーションがあると思っていて、過去作にはそれが全くなく、本作ではそれがふんだんある。これが決め手です。
原作は最初の短編集に収められている「殺しの四人」と「秋風二人旅」。短編2つを組み合わせているのは前作同様ですが、これは素晴らしいアイデアです。
序盤から緊張感のあるドラマが展開され、梅安、彦次郎の過去が語られ、二人が闇の稼業に身を染める理由も明らかになる。それぞれの因縁の相手と対決に二人が相互に協力し合う展開に「これだよ、これ！」と快哉を叫びます。悪が悪を討つ。ジャパニーズ・ノワールたる仕掛人の醍醐味が存分に堪能できます。
もう続編は作られないのかな。小杉三十郎を交えてもう一作だけお願いします！
BSフジにて。
