ねぎおSTOPWAR

犯罪都市 THE ROUNDUPのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)
4.0
いきなり武術監督の話をしようと思いますw


今回、パンフレットに<ホ・ミョンヘン>さん(武術担当)が出ていました。
実は武術監督って韓国映画にはかなりの確率で記載があります。いわゆる《スタント》も含むように思いますが、たぶん2010年前後からここらへんが法人化されていったと認識しています。TripleAやBestStuntって会社名もよく見ますが、ホ・ミョンヘンさんが所属するのがソウルアクションスクールという組織。他にもユ・サンソプさんという名も多く見ますが、ホ・ミョンヘンさんは「新 感染」「白頭山」「ファイティン!」「スタートアップ」「無双の鉄拳」「神と共に<第二章>」などのマ・ドンソクものから「工作」「悪魔を見た」「新しき世界」「アシュラ」「エクストリームジョブ」「新 感染半島」などの、ほぼみなさんがイメージする韓国アクションを作っている方。実は凄い人なんです!w

殺陣だけじゃなく、おそらく撮影他とかなり話し合ってると思います。ジェイソンステイサムさん「トランスポーター2」のアクションなども香港系の武術監督だったりしますが、韓国も香港映画からの流れあるだろうなと。そこからワイヤー省いて独自に進化した。


日本は・・・
カメラ優位だし監督優位。アクションは後付け。だから綺麗には撮れているんですよね、確かに。

ハリウッドは・・・
スタントマン出身の人たちが頑張っていますけれど、安全性とCGでクオリティを向上させるやり方と思います。

ホ・ミョンヘンさんの”銃”ではない格闘は、血がほとばしり、残酷で容赦なく、心をわしづかみにされます。もちろんCG使っているはずですが、《そこで観ている感覚》をカメラが作り、リアル以上の演出をメイクさんが作る。そこに役者が乗る。総合力だと感じます。
・・すごいはずですよ、これは。

日本の役者もよく「今回はアクション凄いんで観てください」とか言ってるの聞きますが、役者の感覚からするとそうなんでしょう。実際凄いことやっているんだと思います。
でもね、それがどう映像になって、何が臨場感と迫力を生むのかを、韓国のスタッフは知っていて日本のスタッフは知らない。
話はさらにだいぶ脱線しますが、ドラマ「ガンニバル」の片山慎三監督は、かつて「母なる証明」でポン・ジュノさんの助監督として頑張っていましたが、あの現場にホ・ミョンヘンさんいるんですよね。アクション映画ではないけどw
だからなのかわからないけど「ガンニバル」頑張っていましたよ。残酷で迫力がある。

もう割り切って韓国に学ぶべきだと思います。


今回撮影、照明、編集、PDなど「犯罪都市」とほぼ同じスタッフが集合していますが、監督がチェンジしたのと製作PにB.A.エンタテインメントのチャン・ウォンソクさんとキム・ホンベクさんに加えてマ・ドンソク氏の名前が入りました。
ハリウッド俳優でもある彼は、当然のように本格的に”この道”を選んだのでしょうね。
「自分の映画は自分で作る」
シャーリーズ・セロンさんもPと主演をしていますが、彼女は「同じような役の話なかり来てしまい、待っていても自分の可能性を広げる役は来ないから」とやったことがない役の映画をプロデューサーになって選んでいます。
マ・ドンソク氏は言わばドウェイン・ジョンソン流?
自分がどう見られ、何を期待されているのかを知っている。
だから「犯罪都市」とこの「THE ROUNDUP」は違う映画なんですよねw
今作はマ・ドンソクFILM。
それでも最高に楽しかった!
それもこれもソン・ソックが最高だったからなんですよね!!

あ、ちなみにマ・ドンソクさんはアメリカ生まれアメリカ育ちなので英語はペラペラ。ホーチミンの演技はマジ最高でした!w




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