マ・ドンソク目当てで観始めたのに、気付けばソン・ソックにハートを射抜かれていました。あーん、何だろこの柴犬みたいな狂犬は！
前回の朝鮮族のボスもなかなかの修羅ぶりではあったけど、あちらはビジネスありきで勢力の拡大を図っているので、それなりに知略も備えているのに対し、今作のこのヘサンという男は、なんというか金に対する異常な執着心と野生動物並みの攻撃性で、完全に闘争本能だけで生きている感じ。
班長＆副班長の楽しいベトナム旅行での笑えるシーンが多いだけに、方や唸り声を上げながら血まみれで相手をメッタ刺しにして惨殺するヘサンの常軌を逸した狂気っぷりが非常によい対比になっていますね。
バスでのヘサンとの対決シーンでソクトが言う「"死ぬ"と思ったら降車ボタンを押せ、降ろしてやる」ってセリフはかっこいいですね。この直後にすごい大立ち回りが始まるのですが、ヘサンの方がスピードはありそうで有利に見えても、やはり重戦車級が相手だと勝手が違うんでしょうか。最後なんてあんな殴られ方したら顔面陥没しちゃうんじゃないですかね。
バイオレンスな内容でありますが、息もつかせぬ怒濤のアクションシーンの連続で最後まで楽しめました。
ソン・ソックとてもきれいな体ですね。「不俱戴天」の入れ墨も素敵。時々見せる「あ゛？」とか「はあ？」みたいな顔はちょっとかわいい。韓国の映画は人材が豊富で良いですね。
