次から次へと恐怖が押し寄せ最後まで緊張しっぱなしで疲れました。
面白かった！
ハワイ行きの飛行機内で毒性の強いウイルスが撒かれるというバイオテロが発生。
飛行機を安全に着陸させ懸命に乗客を救出しようとする運輸大臣、飛行機に乗ってる妻を案じ犯人の特定と抗ウイルス薬入手に奔走する刑事、客室内でウイルス感染が広まり人が死んでいく中、必死で客を守り飛行を続けるクルー達など、それぞれの立場で描かれ、パニック映画であり、サスペンスであり、ヒューマンドラマでもありの韓国らしいてんこ盛り作品でした。
ウイルスによる感染蔓延やパニックというと、やっぱりコロナ禍を経験してるのでそれと重ねずにはおれないし、コロナ初期のダイヤモンドプリンセス号の事も思いました。
未知の強毒なウイルスに感染してるということで、どこからも着陸拒否されたというのも、確かにどの国でも新たなウイルスが侵入しないように守るのは当然だし、でも飛行機に乗ってる人達を早く助けて欲しいしで、その葛藤もとても共感しました。
ただ、やむを得ず成田に緊急着陸しようとした時、領空侵犯ということであんな感じになってたけど、事情は共有されてるはずだし、一般市民が乗ってる旅客機にそんなことあるのかなと思いました。
実際はどうなんでしょうね。
また韓国内での世論も、コロナなど大きな問題が起きて分断する社会を象徴しているように思いました。
終盤の乗客が家族に向けてやったことは「今、私たちの学校は…」でもあんなシーンあったなと思って見てたのですが、日航機事故の時に、乗客が激しく揺れる機内で、家族に宛てた遺書を書いたのが見つかったという新聞記事を子どもの頃に読んで号泣したのを思い出しました。
やはりコロナ禍を生きる者として、すごく近く思えたし、自分ならとか家族ならと引き寄せて想像したりもしました。
墜落する飛行機のシーンはリアルでめちゃくちゃ怖いし、映像も迫力があり、自分も機内にいるような没入感がありました。
また、キャストが主役級の俳優がたくさんで超豪華！
ソンガンホがはじめのシーンでシャツをデレっとだらしなく出して寝癖もついてるところとか、ハーゲンダッツは経費で落ちないとか言うてるのも、いつもの感じでとても良かったです。
あと、相棒刑事のヒョンボンシクも、こういうおっちゃんおるよなという実在感がすごい。
この人の作品、9作ほど見てたので、チョイ役でもさすがに覚えます。
素晴らしい名脇役。
イムシワンもいろんな役やってますけども、今回のサイコ味はなかなかにリアルで、チケットカウンターで無理な要求してキレるとか、初対面の人にヘンに絡んでくるとか、この人は本当にアイドルなのでしょうかと疑わしくなるくらいヤベー奴になってました。
イビョンホンはやっぱりカッコイイんですよね。
イビョンホンの娘役の子は「君の誕生日」に出てた子で、背が伸びててわからなかったです。
娘や乗客を守るために命懸けで頑張るのですが、頑張るのが男性だけでなく、機内のCAさんの活躍ぶりや、女性達が恐怖の中にあっても、助け合い寄り添うのが良かったです。
チョンドヨンさん、もっと見せ場がたくさんあればとも思いましたが、大臣という立場で先頭に立ってどんどん行動していきながらも、人命第一の人道主義なところも素敵でした。
去年は映画館にはほとんど行かず、家でNetflixばっかりになってしまいましたが、たまに映画館で見ると、やっぱりすごく良くって、今年はもっとたくさん劇場に足を運べたらなと思いました。
ソンガンホ 17作目
イビョンホン 9作目
チョンドヨン 9作目
パクへジュン 8作目
キムソジン 10作目
ヒョンボンシク 9作目
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