パルパティーン

非常宣言のパルパティーンのレビュー・感想・評価

非常宣言(2020年製作の映画)
4.2
2023年1発目の映画はこの映画!

2時間20分あるうちのほとんど緊迫している感じでどっと疲れた。音などでそのような演出をしてくるので余計そうなる。しかし、少しいらないのではないかなと思うところもあった。そうしたらもう少し見やすい時間のなったのではないのかなと感じた。後半から少し長くなってグダリそうになっていた。

犯人のイカれ具合は良かった。飛行機でのバイオテロは極悪非道で題材としては最高である。犯人の動機があまりにも浅すぎてあまり描かれずに進んでいくのでもう少しその辺を描いて欲しかった。母親による支配だけだったらここまでサイコになるのかなと疑問に思った。あっさり死ぬけど前半の緊迫感を演出してくれていたのも事実である。

ソンガンホの自己犠牲が見ていられなかった。妻が乗っているから妻のためにと行動しているが、見てて痛々しい。しかし男の中の漢である。

こういったウイルス系の映画でよくあるのが、少しでも感染していたらあっち行けと過剰反応する人や変な目で見るあの眼差し。あるあるだけど見てる自分でも嫌な気持ちになる。家族がビデオ通話で最後のメッセージを言っているシーンで涙が止まらなかった。

空と地上の戦いが交互に描かれているので飽きさせない作りになっている。アメリカと日本の対応がリアルに感じた。安易に着陸させて終わることはないだろうとは思っていたからその通りになった。歓喜と絶望が行ったり来たりするので、気持ちの振れ幅が地震計並みであった。

知っている俳優や女優さんが多く出ていたので、あの韓国ドラマに出てる人やとかあの人はどっかで見たことある女優さんやとかあって楽しかった。韓国ドラマも見ているので、韓国映画でこのような楽しみ方もある。最後の大臣が海辺にいるシーンはドラマ「トッケビ」での有名なシーンで使われていたところであった。

色々突っ込むところはあるかもしれないが楽しめた。この映画見るまでサブスクでも映画は見ないようにしていたので、2023年1本目にふさわしい映画だった。2023年映画ライフ始動!


2023年1本目