サマータイムブルース

非常宣言のサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

非常宣言(2020年製作の映画)
3.8
「非常宣言」とは・・・
飛行機が危機に直面し、通常の飛行が困難になったとき、パイロットが不時着を要請すること
これが布告された航空機には優先権が与えられ、他のどの航空機より先に着陸でき、いかなる命令も排除できるため、航空運航における戒厳令の布告に値する
・・・というテロップから、映画が始まります

もうね、初めから圧倒的なスピード感と、迫力で、ぐいぐい引き込まれます
とにかく、効果音や、音楽など、音の迫力が半端なく、緊張感を高めます
さすが韓国映画、こりゃスゲー!!
イム・シワン(リュ・ジンソクさん)もサイコっぽい
洗面所で、脇の下にカプセル埋め込むシーンで、顔が歪んでましたが、こちらの顔も歪んでしまいました

バイオテロで、機内がパニックに陥り、機体が急降下して、機内の乗客が天井や側壁に吹っ飛ぶシーンはどうやって撮影したのだろう、リアルで、本当に墜落しているんじゃないかと思うくらいの迫力でした

ただ、これ、前半と後半で別の映画だよね
前半はサイコー!!
しかし、テロリストのリュ・ジンソクが自分で持ち込んだウィルスに感染し、中盤でまさかの死亡をしてから、迷走を始める
前半のテロリストの戦いから、後半はウィルスとの戦いへ

機内にウィルスが広がり、非常宣言し、ホノルルに向かっていたKI501便は、アメリカから着陸を拒否される
仕方なくUターンして韓国に戻ろうとするが、ガス欠、パイロットも感染し、ピンチ、そこで日本に連絡して成田に緊急着陸を要請するも、日本もこれを拒否!!
そこで、強行着陸を試みるが、自衛隊が民間機をまさかの威嚇射撃!!
えっ!!マジ!?

仕方なく機はまた韓国に向かう・・・って、韓国まで戻れる燃料あるなら何故無理やり成田に来ようとするのよ!?
いや、そもそも非情宣言してるのに着陸受け入れないって、冒頭で紹介された非情宣言とは一体何だったのか!?
みんな、優しくなろうよ

ここに国土交通省大臣(チョン・ドヨンさん)や、ウィルス製造元のブリコム社や、最後は私たちは着陸しないことに決めた、と言う機内の美談も出てきて、焦点がボケてくる
着陸しなければ、墜落するわけで、さらに迷惑なんですけど

前半の展開のまま最後まで行って欲しかったなぁ

スコアは悩むけど、前半4.5、後半3.0の間を取って3.8にしておきます(笑)