非常宣言のICHIのネタバレレビュー・内容・結末

「ここまでやるか」感が韓国映画映画の魅力の一つでこの作品もその手のやつなのだけど、肝心なところが杜撰で気持ちがついて行けないのが残念。時間をどう動かすかは映画の肝だけど、この映画は時間の管理が適当で、ウィルスに感染してから死に至るまでがバラバラでサスペンスになりきれないし、燃料が足りないはずなのに結局韓国まで戻るし、感染が報道されたらすぐに反対デモの群衆がプラカード持って各地の空港に押しかけるし、国際便の飛行機が舞台なので朝とか昼とかでの時間の経過が不明確になる分、映画として時間の経過、管理をなしいと緊張感が高まって行かない。乗員乗客が感染した飛行機に対するさまざまな対応や乗客がとった「感染を広げないため着陸せず死を選ぶ」という決断もなんか不自然でドラマチックにしようとする展開の強引さが気になる。そういう強引さが韓国やインドの映画の魅力とは思うが、強引であれば何でもいいわけではない。