このレビューはネタバレを含みます
地上にソン・ガンホ!上空にイ・ビョンホン!
無敵の布陣だぁ!
航空パニックものとして始終ハラハラさせる展開で良い意味で神経がゴリゴリとすり減る作品でした。
安心する状況になってもすぐにそれが崩れ去り危機に陥ります。安心→危機→安心→危機の連続で息をつく暇もない話の展開でした。
ナッツリターンじゃなくてハワイリターンのシーンがが一番絶望的でしたね。
また、バイオハザードものとしても今だからこそ刺さるものになっています。
乗客同士や各国の対応は絶対にそうはならんやろと思いますが、今の御時世が少しだけ信憑をもたせた感じでしたね。
ちなみにあれを反日だとか反米だとか言うのは全くのお門違いで、韓国国内ですら着陸を拒んでいたでしょう??何を観ていたのでしょうか。むしろ国家間のバランスは取れている方です。そもそも現実ではのような対応になるとは思えないし、そんなストーリー上のファンタジーなところを突いても面白くないでしょうに。
それよりも、自己犠牲をヒロイズムとして捉えている点について注目すべきだと思います。
話として面白ければその是非はどちらでもいいのですが、ソン・ガンホの行動はまだ納得できるものの、飛行機の皆が満場一致で死を選ぶのはいささか現実的でないように思います。それこそ、日米の対応よりも不自然に思えました。