このレビューはネタバレを含みます
ソンガンホ、イビョンホンのＷ主演にイムシワンまで突っ込んでるのに、ここまでスカスカ作品というのが逆に驚き。
航空機パニック映画としても、感染症パニック映画としても、どっちもダメダメなのになんでこんなに評価が高いのだろうかと。。
まず、旅客機が何度も何度もきりもみ状態でクルクル回るなんてことがあるかしら。
で、天井やら壁やらに何度も打ち付けられたCAさんたちが、とくに打撲とか怪我とかの様子が無いの超人すぎませんか。
コックピットの出入りも自由過ぎる。いくらＯＢでも、ピッピッピと番号を入力するだけで入れるわけがない。（ドアを閉じたら外からは開けられない）
そもそも、冒頭で「非常宣言したら無条件で着陸できる」みたいな説明をしてたのに、なんでアメリカにも日本にも着陸できないの？
テロリストがハイジャックしているならまだしも、航空自衛隊が旅客機に威嚇射撃なんてするわけないですよね。
その後、韓国でも着陸反対派が迅速に集まってきて反対デモしてましたけど、普通に着陸だけさせて、空港の端っこで隔離しておけばいいじゃんね。。
日本でも３年前にダイヤモンドプリンス号を着岸させておいて隔離したじゃん。
しかもこの映画のウィルスは速攻で感染してすぐに発症して死に至るんだから、数日ですべて解決するんじゃなかろうかとか。
なので、最後に乗客全員一致で「着陸断念」なんてありえないでしょうよ。
「着陸だけさせて、隔離してください」って考えますよね普通は。
そんで、最後の着陸シーンもバタバタしてたけど、燃料が尽きるかもしれないし天候も悪いんだから、無理やり空港を目指さずに海でソフトランディングするべきなのではなかろうか。。
あと、成田からインチョンって３時間くらいですけど、ソンガンホの感染→発症→抗ウィルス薬投与→薬効確認はいくらなんでも早すぎだよ！
犯人の動機も甘い、イビョンホンのイップスも軽い、ストーリーに一切深みが無い。
そういえば、なんで犯人はたかが粉を持ち込むために自分の体を切開したのか意味不明。袋に粉を入れておくだけでセキュリティチェックは簡単に通過できますよね。。
などなど、いくらフィクションだと言われても許容しきれないガバガバパニック映画でした。
