展開が前後半大きく変わる映画。
何を軸にするかによって甲乙評価が変わりそうな印象だが、個人的には好き。
前半はサスペンス系。バイオテロ系は基本的なエンディングとして「抗体が見つかりハッピーエンド」に至るまでの物語に、ハラハラドキドキを愉しむものだと考えているが、かなり序盤でバイオテロを起こす張本人が死亡。
物語は一変し後半部へ、事故に巻き込まれただけの乗客が織りなす「自分だけは助かりたいという思い」また国単位でスケールを広げ、自国民を最優先にすべく、「自国のことは自国で解決しろ」と、全員は助けられないメッセージング。
最終的には自国民ですら旅客を分断する思いから、ただ巻き込まれた乗客たちが「着陸しない意思決定」をするシーンには心が痛む。
バイオテロ系の映画として見れば評価は低い印象だが、ヒューマンドラマとして見ればなかなか面白いと思う。
