旅客機がいわゆるバイオ攻撃の対象となり、最悪の事態を回避すべく機内、地上それぞれでストーリーが進行します。やや惜しい仕上がりではあります。
ありがちなヒーロー像を避けるような機内担当イ・ビョンホンの役作りは良いです。地上担当のソン・ガンホは直感、行動力に優れる警察官です。
前半はジワジワとサスペンス色強く物語が進行しますが、後半はドタバタします。着陸空港のたらい回しは現実に起こりそうで絶望感がリアルでした。
ソン・ガンホの自己犠牲でアウトブレイクを回避するに至るくだりはやや萎えました。そんなに短期間でワクチン開発できんのかい、ひとりだけの治験で効果や安全性OKとするのかい、と。
ラスト、関係者が集まるシーンでのソン・ガンホの演技が今作で最も印象的でした。
（2023年8月 U-NEXTで鑑賞）
