むるそー

ストーリー・オブ・フィルム エピソード1. 映画の誕生のむるそーのレビュー・感想・評価

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1890年にエジソンが1人用のキネトスコープを発明し、1895年にリュミエール兄弟がスクリーンに映し複数人で見れるシネマトグラフを発明。

黎明期は低俗な大衆娯楽としての扱いを受けていたが、1900年前後から撮影技法へ焦点が当てられ、映画の質が急激に上昇。クローズアップやワイドショットなどが生まれる。

1903年にカットなどの編集が考案される。リバースショットやパラレル編集によって、演劇とは一線を画す芸術表現となる。技術が豊かになっていくと1910年頃から徐々に俳優にもスポットが当てられ始める。映画スターの誕生だ。ハリウッドはムービースター中心の映画作りを始める。

1907年頃からニッケルオデオンという小さな映画館が各地に作られ、映画館のはしりとなる。

1910年代はデンマークやスウェーデンなどの北欧で映画が発展。ベンヤミンクリステンセンやカールテオドアドライヤーなど。

ハリウッドで映画が栄えた理由の一つは、映写機の特許の無断使用が許される寛容さがあったから。1911年に初めて撮影所が作られ、何本も映画が撮られるようになり、想定線(イマジナリーライン)などの撮影のルールが生まれる。

芝居掛かっていた演技が主流だった所をDWグリフィスは自然体の演技、そして撮影技法で制作。リアルで高級感のある映像を実現し、映画という芸術は一つの完成を迎えた。


ジョルジュ・メリエスの画面から急に物体が消えるストップトリック(1905年頃)
バスター・キートンの人物の位置は変わらず背景だけが変わるジャンプカット(1920年頃)

コンティニュイティ編集…複数のショットを同じ時間に同じ場所で連続的に起きているように編集すること
パラレル編集…同じ時間に違う場所("一方で"のイメージ)で起きているシーンとして編集すること
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