よしまる

劇場版 Gのレコンギスタ IV 激闘に叫ぶ愛のよしまるのレビュー・感想・評価

4.2
 滑り込みセーフで観れた〜。全5作絶対劇場で観ると誓ったので、ハサウェイもククルスドアンもすっ飛ばしたけれどトミノ信者としてはこれだけは外せなかった!

 さてさて。てっきり今回もドリカムと思いきや、テレビ版の後期OP、may jの「ふたりのまほう」❗️神曲キター‼️

 「夢に嘆く時代が私を試すけど
  ひとりじゃない 私は」

 「歩き出す勇気も
  立ち止まる勇気も
  未来への条件 きっと」

 トミノ作詞ではなくてヒットメーカーの前田たかひろだけれど、Gレコの世界観にもピッタリだし、新世代のガンダムが閉塞した現代への覚悟を歌っている。そこいらのアニメとは格が違うと言いたくなる。
 ダイジェスト映像も相まってなんだかオープニングから半泣きでかぶりついてしまったよ😭

 で本篇。相変わらず何が何だか誰が誰だかな加速度的展開で、誰だっけこれ?あ、お前いたな?とかとにかく忙しい💦
 ここにきてドドンと新チームも追加投入されるし、もうごった煮もたいがいにして〜と、こっちが激闘に愛を叫んでしまう。

 クリムやマスクも激アツなのに、ビーナスグロゥブのキアたちの存在感すごすぎ。

 知らない方に少し説明すると、4作目になると勢力というかグループが6つにもなり、しかもその中であっちへこっちへ行く人がいるもんだから、もうどうにもならない。すべての相関図を把握して理解しないと次へ進めないという性格の方はむしろ観ない方がいい🤣🤣

 それでも、各キャラはちゃんと立っていて、喋るごとに好きになっていくし、別れると悲しいし出会うと嬉しい。
 そしてやはりこれはガンダム。主役機のGセルフのパーフェクトパック、表情のある顔、マックナイフやジャイオーンらライバル機との熱いメカ戦も、あれ、こんなに激しかったっけ?と思うほどのかっこよさ。引き合いに出しちゃいかんけど、エヴァよりも「ロボ戦」という意味では圧倒的に痺れるッ。

 どうしたって尺の足りなかったテレビ版が、こうしてブラッシュアップされ、見た事ないカットてんこ盛りで大画面で観られるなんて幸せすぎる。
 
 そしてエンディング、なんと「Gの閃光」のアンサーソング!

 「プライドも サクセスもありはしない」

 テレビ版で掲げたテーマを全否定することから再構築というトミノらしい言い回しにニヤケが止まらない。
 そしてエンドクレジットのバックには、この世界の宇宙船や建造物の数々がただ映し出されるのだけれど、これがもうアート過ぎて悶絶。こんな緻密な世界観が、あと1作で終わってしまうなんてほんとにもったいない。
 こうしたディテールの作り込みもまた、トミノ作品ならではなのだと、あらためて何度でも観たくなる作品であることを思い知る。

 追記、おまけのフィルムコマがジロンとブルメで草。