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劇場版 Gのレコンギスタ V 死線を越えてのpenのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

世界の広さに反して人間は愚かしく感情に振り回され、おもちゃを手に入れた子どものようにテクノロジーに嬉々として扱い、強大な軍事力を誇示する。差別は一向になくなることはないし、戦争は完全に終わっていない。
宇宙への進出を夢見たとしても、その広い宇宙で生きている人たちは同じように地球を夢見て、そして似たような行動を取ってしまう。

様々なことへの諦めを端々に感じながら、しかし人間には(少なくともこれからを生きていく人々には)広い世界を見ていこうとする力、目にしたものについて考える力があるはず。それがもしかしたら世界を変えるかもしれない。そして真正面から愛を謳う(それが爽やかさを生み、情念も生む二面性を持つ)。細かな正誤は一旦置いて、確信めいた姿勢がこの作品の芯の強さを作り出しているのかなと思った。

平面と立体が曖昧な空間としての宇宙で行われる艦隊戦、MS戦が好き。大気圏突入の恐怖の切れ味。
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