dalichoko

劇場版ブルーバースデーのdalichokoのネタバレレビュー・内容・結末

劇場版ブルーバースデー(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ロマンスかと思ったらタイムリープものに、それはまるで『時をかける少女』のような甘酸っぱいものかと思いきや、ドラマはどんどんと違う方向へと誘われてゆく。そしてエンドロールを見ながら思い起こされるのは『82年生まれ、キム・ジヨン』あるいは『はちどり』の後味。この映画には父親が不在だ。不在でありながら見え隠れする男性優位社会の影。

単なるどんでんがえしが繰り返されるラブロマンスホラーとして、劇場版に編集されていない。

主人公の2人のあまりにもおぼつかない素人っぽい演技が意図的に組み立てられていることが後々になって理解できる演出も見事だ。ポイントとなる俳優の迫力ある熱演にも目を奪われた。

日本映画のはるか彼方の先を進む韓流ドラマと映画の底力に圧倒された。驚くべき傑作。
dalichoko

dalichoko