2021年に配信された韓国発のウェブドラマ「ブルーバースデー」の劇場版は、全16話に未公開シーンを加え、再編集して長編映画化している。
ヒロインのハリンは18歳の誕生日に、初恋の人ソジュンを突然亡くしてしまう。
10年後の誕生日、未だにソジュンのことが忘れられないハリンは、或る偶然の行動によって当時へタイムスリップしてしまう。
そのタイムスリップからソジュンの死に疑問を抱いた彼女は、現在と過去を行き来しながら、彼の死の真相を突き止めて運命を変えるべく奔走し始める。
この作品では、今では懐かしい存在となったフィルムカメラやその銀塩写真が登場し、重要なキーアイテムとして機能する。
更に、タイトルになっている「ブルーバースデー」の果たしている意味が、ヒロインのハリンだけでなく、他の登場人物にも影を落としていたことが、ストーリーの進展と共に分かってくる。
この主人公カップル、ハリンとソジュンを演じているのが、K-POPグループ「Red Velvet」のキム・イェリムと、ボーイズグループ「PENTAGON」のホンソクがソジュンで、歌やダンスのシーンは無いが、アイドルのオーラを発しながら、この美しくて切ない、サスペンスフルな恋愛ドラマを繰り広げる。
