このレビューはネタバレを含みます
マジでガイ・ピアースか？メメントの頃の面影全くないけどかっこいい。
多分いつものリーアム・ニーソン映画の感じで観ていくと面食らう。
良くも悪くもリーアム・ニーソンの映画とガイ・ピアースの映画になってる。ただいつも通り過ぎてあまりに無味無臭だったブラックライトに比べて静かだがキャストの熱さとメッセージ性が強いぶんこっちの方が良かった。
リーアム・ニーソンも託して死ぬ新しさはあったが、正直ウリにしているアルツハイマーが進行している殺し屋という設定はあまり生かされていなかった。
終わり方も説明せずにニュース見てヴィンセントとリンダが目を見合わせて終わりでよかった。
ブラックライト同様遅い。40分経ってようやくコトが起こる遅さだが、終盤は見応えがある。両者とも年齢に合わせて更に研ぎ澄まされた演技をしているから序盤の遅さが勿体無い。
ウーゴやリンダ、ベアトリスなど脇のキャラも良かったが、肝心のダボナが薄過ぎる。最後までヒロインみたいな憂いた目でいるだけで、指示する場面が少なく周りの忖度で力の大きさを見せる感じはリアルな権力者の不気味さはあったものの、さすがにもう少し映画的な悪役感も欲しかった。
実際の犯行現場とかも見せず、過剰にヘイトを溜めない感じは好感が持てたが物足りなさを伴ってしまうので難しい。
映像：=====B
脚本：=====B
編集：===D
俳優：=======S
人物：======A
音楽：====C
音響：====C
【MVP】ヴィンセント・セラ
