凄腕の殺し屋であるアレックス。高齢でアルツハイマー病が進行している事で殺し屋家業を引退しようとする。最後の仕事でターゲットが少女と知り、「子供は手にかけない」という信義で契約を破棄する。アレックスは独自に背景を調査し、人身売買組織の存在を突き止めるサスペンスアクション映画。
リーアム・ニーソン主演。「96時間」シリーズ以降定期的にアクション映画に挑み続けるリーアムも気がつけば70代に突入。しかも今回の役柄はアルツハイマーで記憶力の低下に苦しむ殺し屋。もうそんな歳なんだな…と時の流れの速さに驚きます。
全編アクション満載という訳ではないですが、要所要所で見せ場となるアクションはしっかり提供。おじいさんの歳でも頑張るリーアムの姿が見れます。
そんなアレックスの様子と並行して、同じく人身売買組織を追求する警察の様子も描かれます。刑事にはガイ・ピアース。組織の黒幕にはモニカ・ベルッチという豪華な布陣。
最初は追うもの追われるものの関係だったアレックスと警察側。それが物語が進むうちに目指す事は同じと言葉少なくとも分かり合い、ラストの結果に繋がっていくのは面白みがありましたね。
007シリーズでも「ゴールデンアイ」「カジノ・ロワイヤル」と傑作を生み出したマーティン・キャンベル監督の腕前が感じられた一作です。
