ペコリンゴ

目指せメタルロードのペコリンゴのレビュー・感想・評価

目指せメタルロード(2022年製作の映画)
3.9
記録。
メタルは決意

『IT/イット』のジェイデン・マーテル主演の青春メタル映画。音楽総指揮はトム・モレロ(RATM)。『ゲーム・オブ・スローンズ』のD・B・ワイスが脚本を務める。

メタルを良く分かってないドラマーのケビンは、親友でガチメタラーのギタリスト、ハンターと連んでいる。ひょんな事からバンドコンテストを目指す事になった2人はベーシストを探すも見つからない。そんな中、チェロ奏者のエミリーにメタル魂を感じたケビンは彼女を入れてバンドを組もうとするが…。

いやー、これは『ヘヴィ・トリップ』以上にメタラーさんホイホイ映画ですよ。

はみ出し者たちのメタルに賭けた青春物語。
これ自体は良くも悪くもネトフリ映画のクオリティですが、使用される楽曲がいちいち上がります。

Judas Priest、IRON MAIDEN、Black Sabbath、METALLICA etc…。劇中のバンド”スカルフラワー”の「拷問マシーン」もメタル然としたリフがカッコいい佳曲。

登場人物が着てるTシャツや車のナンバーなど、メタル好きならニヤっとする瞬間も多々。特にハンターが「チェロを入れたメタルバンドなんてゲイ」発言をした後のくだりなんて爆笑不可避です。

極め付けは主人公ケビンのイマジナリーで登場するカメオ出演の面々!てっきりソックリさんかな?って思ってたんだけど、エンドクレジット眺めてたら”himself”だと。マジか!w

といった感じでどうにもこうにもメタラー加点だらけなんですが、それだけの映画かと言うとそんな事もありません。

恋に友情に衝突にとティーンの青春映画が備えるべき要素は完備してますし、ライトに観る分にはメタラーじゃなくても楽しめるんじゃないかな?

それにしても、チェロとドラムによる「War Pigs」があんなにカッコよくなるとは思いませんでした。

やっぱりサバスは偉大だな!