けーはち

“それ”がいる森のけーはちのネタバレレビュー・内容・結末

“それ”がいる森(2022年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

福島市に千貫森という好事家にはUFOの名所として知られるピラミッド状の山があり、それに便乗した「UFOの里」という町おこしが行われていて、本作はその一環の御当地連動の企画モノである。「嵐」の相葉雅紀とジャニーズJrの新人が父子役でタッグを組んで怪異解決。父子共々の成長と関係改善を見せる正統派の清々たる家族再生劇。ただ不評の惨憺たるや御覧の通り。クオリティ云々もあるが、神秘性や驚きを維持するためネタバレ厳禁としたホラーの宣伝戦略(ギミックを隠すため「UFOの里」の名前すら出せない)と、本来アイドルのアピール力でどうにかすべきチープな御当地モノという芯の食い合わせの悪さがそもそもどうしようもない。またそれを「リング」の中田秀夫監督が撮ってしまったために、ホラーの巨匠をもってしてもこれか、の印象が強くなる。しかし、四十男の相葉クンが若い時と変わらず愛嬌いっぱいで、父親の威厳などへったくれもない状態から次第に頼りがいが出てくる展開に関しては、母親目線のジャニーズファンは目頭が熱くなるのではなかろうか。