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⽊樵のMALPASOのレビュー・感想・評価

⽊樵(2021年製作の映画)
3.0
ドキュメンタリー映画『木樵』

岐阜県下呂市の”木樵”の今を追ったドキュメンタリー。
近年の「ウッドショック」で木材が不足し高騰している。しかし、日本にはたくさんの木がある。これをなぜもっと活用できないのか?という疑問を抱いていた。

木を一本切るのでも想像以上の手間と技術が必要。しかも後継者不足で、若い働き手が不足している。
とても興味深い、今の“日本”を知ることができる映画。

僕のおじいちゃんは製材所を経営していた。今は長男の叔父さんが継いでいる。タバコと汗のにおいの職人さんたちを憶えている。指がない職人がスプーンを指の付け根で挟んでアルマイトの弁当箱で昼飯を食べていた。林業は怪我をする危険も孕んでいる。だからこそ、ベテランによる指導が必要だし、それを習得する期間が必要だということもこの映画からわかる。

狭い日本なんていうけど、実は他国に比べてもかなり広い。しかし、第一次産業全体が抱える問題を解決し国土を活かしていかないと、日本の未来は明るくない。
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