高井戸三郎

ザリガニの鳴くところの高井戸三郎のネタバレレビュー・内容・結末

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の飛ぶ鳥のウソくささは大いに問題と思う。
最後の話のひっくり返し方も、お爺ちゃん弁護士が論破したあり得ないシナリオが真実だったということになり、単に雑なようにしか思えない。
これはミステリーとしての法廷劇ではなく、ある女性の一生を写した作品なのだとしても、最初と最後のウソくささで、悪い意味でのお伽話となってしまうのではないか?

とはいえ、冒頭の独白通りの光に満ちたmarshが美しく撮られていたと思うし、そこを舞台にした若いふたりの恋模様は好ましいものがあったとも思う。
なにより、ジョーンズの眼差しがカメラを見据える強度は、スクリーンの前の我々を魅了し得るのではないだろうか。
高井戸三郎

高井戸三郎