EllenAim

ザリガニの鳴くところのEllenAimのネタバレレビュー・内容・結末

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

「湿地は死を熟知している」

なにかを求めているのだが、触れたくもないし触れられたくもない

『ザリガニの鳴くところ』このタイトルでどこか寂しげで、閉塞感、閉鎖的なイメージが浮かびます。
結局、場所は不分仕舞でしたが、それもまたいいかな。
なにかの暗喩なのでしょうが…。
巧いタイトルだなと思う。

これは原作を読みたくなりますね、映画だから端折られてるところもあるでしょうし。

雑貨屋の夫婦、弁護士、テイト、いてくれて良かった(心の中でありがとうと呟いてしまったし)。
自分を捨てていった両親ではあるが母親を理解し、父親からの布バッグを使い続けるカイアの姿…何から何まで切なくグッとくる。

チェイスをどうやったのか、、実はこんなでしたとシーンが後から出てくる作品は多いけど、やはりなくて良かった。撮影もしてないのかな…それともカットしたのかな。

やっぱり来ないのか、、ホントに来ないのか…と諦めかけてたら突如現れるテイト、完全なる物語の都合とテイトの図々しさを感じたが、ま、、いいでしょう。
土地の件や絵の才能もあり得ないようなことで、そんなにうまくいくかね、とへそ曲がりな思考が出てきたりもしたが…ま、、いいでしょう。
人生は様々、予期せぬ事も多かれ少なかれある。

二つ隣の席にボディビルダーのようなデカい外国人男性が座っていたのだが、わりと序盤から泣いてて終盤には大号泣してたなぁ。
周囲からも、すすり泣きが。
まぁ、自分もマスクがけっこう濡れてしまいましたけど。

終盤から閉じ方も嫌いじゃない。
エンドロールの曲♪《Taylor Swift - Carolina》
いい歌だなぁ。寂しく哀しい詩ではあるが感慨深い。
人生とは…どうなのでしょうね。
和訳が入れられていてよかった。
EllenAim

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