たまご

ザリガニの鳴くところのたまごのレビュー・感想・評価

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
3.7
世界観が美しい映画は素晴らしい。
自然をいかに綺麗にリアルに撮るかって映画の醍醐味だと思う。この作品はそれが最大限に引き出されていたように感じた。

森の奥深くの湿地で独りで育った少女カイヤ。
両親に見捨てられ学校に通わず、湿地の自然で生きる術を学んできた。
そんな彼女は周りの人間から軽蔑されていた。

そしてある日、その湿地で青年の変死体が発見され、カイヤが容疑者として逮捕される。
法廷に立ったカイヤが自分の生い立ち、そして青年との出会い、 誰が青年を殺したのか。事件の全貌が明かされていく。

強く生き続けたカイヤに心打たれる作品でした。
これほど強く生きた女性はほんとに憧れの存在になった。

ミステリアスな作品にラブストーリーが融合し、それがこの世界観にマッチしすぎてしばらく余韻が抜けなかった。

ラストシーンも考察広がる展開で最後まで楽しませてくれる作品でした。
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