このレビューはネタバレを含みます
2022/アメリカ/125分
好みとは少し違うけど、しっかり作られた面白いミステリーでした。原作が気になるね。
湿地の豊かさ、そこで生きるカイアの孤独との向き合い方や生き方に惹かれる。
カイアが魅力的だから、二人の青年がカイアを愛したのも頷ける。
そんな彼女がかけられた殺人容疑。
彼女の沼地での慎ましい暮らしを観るこちら側と、'湿地の女'と蔑む町人とでその印象の対比を強くし、カイアの無垢さを際立たせてた。
それを見せてからのあの結びには静かにそっとため息。
貝殻を持ち去ったのはなぜだろう。
父が去り、テイトが去ったあとの孤独な彼女は本当にチェイスを想っていたのかなぁ。
個人的には自然を愛する彼女だからこそ、そこにあの貝殻を残したくはなかったんじゃないかな、とか思いたい。
そっちがカイアらしい(チェイス嫌い
どのサイズのカイアも魅力的。
キャンディや羽を貰ってもありがとうを知らなかったカイアが文字を覚えて、出版したいと決意するまでの成長が丁寧で良かった。
父親やチェイスの暴力が、時代も含めて'まぁ あるもの'として受け止められていたようで、そこがあまり焦点にならないのってやっぱ不愉快ね。