幽玄な湿地の風景と、水面下で静かに動くサスペンス要素とのさじ加減が絶妙で、すごく好みでした。
カイアは『湿地』という縄張りの中の、ある意味ボスみたいなものですね。
社会や世間一般というものに、小さな頃から打ちのめされて生きてきた彼女だからこそ、会食の席での『生き物に善悪などない』の科白は、単なる冗談ではなく彼女の本質なのだろうな。と納得。
境界を超えて、生存を脅かす者に対しては容赦しない、と。。
チェイスも、彼女を一応本気で好きは好きだったのかな〜、でも言い訳するなら家を棄ててくれば良いわけで、覚悟が無かった。カイアが世間知らずと舐めてかかっていた罰ですね。（あ、でも真相は…そうとは限りませんがね）
男2人の間の悪さが、歯がゆくもありおかしくもある。
世の中の歯車って、噛み合わないことの方が断然多いよな〜、（少なくとも私は）なんて思ったり。
面白かったです。
