ひろるーく

ザリガニの鳴くところのひろるーくのレビュー・感想・評価

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
3.6
アメリカ・ノースカロライナ州の湿地帯で生まれたカイアというひとりの女性の物語。

世捨て乱暴な父は不条理に暴れ、その結果、家から出て行く母。
そしてその父も亡くなり、カイアはひとりで湿地帯にある一軒の家で暮らすことになる。

世間からは、臭い汚い教育がなっていないということで疎まれ、「湿地の娘」というレッテルで差別される。

ある日、テイトという青年と出会い、彼から読み書きや世の中を学び、愛し合う。

カイアは絵が得意。湿地の生物の絵を描き、行動を分析し、記録を残し続ける。
テイトは大学に進学し、カイアの元から離れる。
必ず会いに来るという言葉を残して。しかしテイトは帰ってこない。

テイトを失ったと思ったカイアは、チェイスという男に出会う。
チェイスは軽い男で、カイアを弄ぶ。
カイアは純粋にチェイスを愛していたが、大きな裏切りに合う。

この映画は、冒頭、このチェイスが亡くなっているシーンから始まります。
そして、交際し恨みもあったカイアがチェイスを殺害したのではないかと当然のように疑われ、逮捕されます。

この映画は、上記のカイアの大自然の中での成長や恋愛と、カイアはチェイスを殺害したのかという裁判の2つの軸で物語が構成されています。

美しい自然と無垢なまま成長するカイア。そして2つの恋愛。
そこにサスペンス要素が加味されます。最後一気にすべてが明かされます。

面白く観ました。ですが、何か物足りない感じが拭えず、平均点プラスαな採点です。
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