美しい湿地と一人の少女の半生。
親に捨てられた壮絶な幼少期から、
自然の中で育ち、
寄り添ってくれた雑貨屋の夫婦との交流や、
二人の男性との甘酸っぱい恋愛経験を
丁寧に描いた過去パートと、
"湿地の娘"という偏見から殺人嫌疑をかけられ裁判中の現代パートがクロスするが、
見せ方がわかりやすく、ミステリー特有の難解さはないので、
全体的にかなり見やすい作品だと思う。
派手さはなくゆったりと進むので
途中で飽きてしまう人もいるかもしれないが
、それは非常にもったいない。
色々な証言を交え、陪審員の判断、裁判の判決がどうなるか見ものだが、
本当のラストの描写はとても好きなパターンだった。
美しいミステリーだと確認。