もれ

ザリガニの鳴くところのもれのネタバレレビュー・内容・結末

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

近年稀に見る純愛……あぁ、自分は心のどこかでロマンスを求めていたんだなあ

ミステリーって書いてあるけど実際はとある事件を通してカイアの人生を描いていく、ミステリー風ヒューマンドラマなのかなって感じ。

劇中何度か”湿地は光の世界”と表現されていて、光を受けた水面・草木・砂浜・生き物が煌めくシーンは圧巻、劇場で観なかったことをこれほど後悔するとは……

カイアがただそこにいるだけっていうシーンが結構出てくるんだけど、カイアは素直で内気、故に脆いが一方で攻撃的な部分もあるっていう主人公で、その心の中をセリフなしで表したのはすげえなあと。

カイアの秘密、すなわち物語の謎が含みを持たせた明かし方でそれがまた良い。”湿地は死を熟知するが罪にしない”ってそういうこと?

間違いなく今年観たうち五本の指に入る、希望の物語でした。
もれ

もれ