Taka

ザリガニの鳴くところのTakaのネタバレレビュー・内容・結末

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ノースカロライナ州(だっけ?)
母親が出て行き、兄弟姉妹たちも出て行き、しまいには父親も出て行ってしまい、湿地帯のみすぼらしい家に独り残された少女。
学校にも行けず、独力で生き抜いていた少女。
ある日、一人の男の死亡事件の殺人容疑で逮捕される。
裁判を通し明らかになっていく事件の成り行きと、少女の孤独な生活。

という文芸ミステリー的な。
タイトルに興味を惹かれて観てみた。
湿地帯の景色が素敵。

ミステリー、として観てしまうと出来はイマイチである。
タイトルが不穏な印象を与えるし、メインポスターのデザインも然り。
そして、裁判で無罪が決定し、残り時間10分余り。
この10分に何が描かれるか?
単なる、少女が苦労したけど幸せな人生を送りました、という話であれば、殺人容疑の件は全く不要な要素でしかない。
想像通りのどんでん返しである。

なので、ミステリーは添え物として、時代背景やら家父長制度やら差別意識やら貧富の格差やら、そういった中での人との繋がりや善意というものの貴重さを考えながら観るのが正解なのかも。
Taka

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