ヒット小説の実写化。
オチで問題提起がボコボコと湧き起こる。
ミステリとロマンスとヒューマンドラマが交錯し、世俗から隔離された自然美と"純粋"な少女の半生で物語る。
騙し騙されが主ではなく、
情や正義の置き所、
真実が明らかになってからの個々人の倫理と論理がなにをはじき出すのかが面白いのかも。
法廷での結果に対し、どこか他人事で大衆の選択に委ねるような序盤のカイアの態度も相まっている。
未知への恐怖も既知への盲目的信頼も、
良くも悪くも行動選択への動機付けになる。
博愛精神も、男性性の野蛮さも、自然の奥の知性も、純愛も内混ぜ。
ザリガニは鳴かない。
鳴かぬなら、話で言うなら織田信長。
と言うとネタバレが過ぎるか。