このレビューはネタバレを含みます
なかなか評価が高くて、期待しすぎたかも。単純なミステリーとしては、なかなか面白くて、3点代の作品であるが、
「彼らが裁くのは私じゃない。彼ら自身を裁くのだ。」
マイノリティに対する差別を描く作品として期待してしまったので、メインテーマのそれ以外の二つの要因によって、本当は1点にしたかったくらい失望した。
一つは、綺麗に描きすぎな所。
自然は汚い。怖い。もっとリアルに描いて欲しかった。表面上しか描いていない。
多分そうすれば、主人公がもっと汚くて、あんなにモテないので、肝心の恋愛劇に持っていけないからだろうが、主人公の仕事といい、自然を綺麗に描き過ぎで、作品の本当の良さを伝えられていない。
よく、「リタイア後は、自然いっぱいの田舎に住みたい。」と言ってる人達の願望を見ているようだ。
もう一つは、後日談をはしょってまで、あのラストは無い。
主人公に肩入れしてくれていた弁護士、テイト、商店の夫婦全てが、愚かな人々に見えた。
本人が一番人生を狂わされたはずのDVなのに、受けていた奴を実は一番愛してたなんて。信じられない。法廷のシーンで終わらすべきだった。後味が非常に悪い。
そして何より、エンディング曲のテイラー・スウィフトの「カロライナ」が、あまりにもこの作品にピッタリすぎて恐ろしかった。