このレビューはネタバレを含みます
チェイスは嘘つきというより不器用だったかな。カイアを好きだったんだろうことは間違いないと思ったよ。親のレールに逆らえない部分は、ある意味「孤独」を感じていたと思う。親の効力って絶大だから、押し付けられるような圧を感じていて、それが歪み、カイアに「お前はずっと俺のものだ」というような、認知に。カイアは自由の象徴だから。カイアを手にすることで自由を得るような気がするということ、しかし、彼女が一筋縄でいかないと分かり、暴力を振るったのは、そこには焦りや不安も隠れていたんでは。
チェイスは環境が違えばまた違った人間になっていたように思う。少し気の毒。
カイアは芯の強い女性だ。一見、無知で権力なし、孤独と思われるかもしれないけど、それはただ単に街の人たちと比べられてしまったから。カイアを、恐怖や軽蔑の対象と見做すしかできない。狭い視野でしか生きられていない彼らのほうが案外脆いんだよ。
私見だけれど、犯人はテイトかなと。
最後の首飾りのシーンは、「カイア、お前本当はやってたんか…(汗)」ではなく、
「テイト、あなたがやったのは知ってましたか」ってことも含め、チェイスについて記録したページだったのかなと。