このレビューはネタバレを含みます
絶賛アマプラ無料会員中で観たい作品だったので視聴。ホラー系かと思ってたらロマンスだった。
自分の理解の範疇を超えていたので、知恵袋やレビューを読み漁っていたら色んな見方があって面白かった。
"貝のペンダントをチェイスの絵が描かれた本に大切に取っておいたということはカイアが愛していたのはチェイスだったということ。暴力を振るうが時折優しさを見せてくれた父親と重なり、カイアは暴力的な男性に惹かれてしまっていた。
一方でテイトのことは最後まで許せなかった。自分を置いて去ってしまった母親と同じく、自分を一度捨ててどこかに行ってしまったテイトは受け入れ難い存在であった。
実際に夫婦に子供がいなかったのは夫婦間に愛がなかったからである。"
チェイスだけが悪者扱いでテイトを良いように言う人を多く見かけるけど、そういう見方もあるんだなと。個人的にテイトもちょうど帰省していた時に自分以外の男といる昔捨てた女を見かけて"あいつはやめろ"と迫ってくるなんて支配欲の塊できっしょと思っていたから、この考察にどこか納得した。最期までチェイスを殺したこともテイトには一切明かすことがなかったのも信頼していなかったからと思うと面白い話だと思った。
つくづく男運がないのが可哀想。どの男の人も多少なりとも嫌な描き方がされている。ジャンピンさん一家もご近所さんとしてでなくもう少しカイアの人生関わっても良かったんじゃないかと思った。制作スタッフ陣に女性が集まっているらしく、そこら辺があえてだったのかが気になる。近づいてくるのが男ばっかりで女は寄ってもこない。そういうところもリアルで胸糞悪かった。
結局カイアが受け入れられたのは湿地だけであり、湿地だけがカイアの味方だったんだ。
と私の中で帰結したけど、色んな人のレビューを読むと多種多様で全く同じ感想を書いている人はいないし、つくづく答えを一本化させる日本の国語教育は間違っていると思わされた作品だった笑
ひとつ言うとすれば、湿地で子供一人で生き抜いてきた割には、身長も高く一見健康的で、肌艶も良いし、そこに関してはリアルさはなかった。