Charlie

ザリガニの鳴くところのCharlieのネタバレレビュー・内容・結末

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

んー、犯人は思った通りの人でした。
なのであまりWho done itの部分で個人的に驚きはなかったのですが、ひどい親のもとに生まれた主人公の人生としては非常に面白い物語でした。彼女の絵が売れて絵本になって生活ができるようになるという部分にはご都合主義的なニオイがしましたが、2人の男性との間に起きた彼女の心の揺れだとか、ナイーブな分だけ信じてはいけない人を信じてしまう部分とか、女性としては理解できる部分もありました。

ザリガニは鳴かないと思いますが、なぜ「ザリガニの鳴くところ」なのか。その辺りには文学的な含みが感じられます。沼地の中の「ザリガニが鳴く場所」はカイヤが、自分に危害を加える男(父)から逃げて身を守れる場所だった。そこはチェイスからも身を守れる場所。カイヤは純粋な女の子でありながら、自然の脅威も身に宿した女の子なのではないか。

テイトと結婚してから、やたら早く時間が過ぎる描き方をしているので、なんでだ?と思っていたら、そういう風に犯人を知らせるためだったのね、という展開でした。
Charlie

Charlie