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ザリガニの鳴くところのひでのレビュー・感想・評価

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
3.3
私は 子供の頃 近くの池によく ザリガニを取りに行ってた。 赤く ハサミが大きい アメリカンザリガニ 、普通のザリガニ 、見境なく とって 家に持って帰った。 近所は大きい 森があって そこに 池があった。 近くの用水路から流れてくる 水で貯められた 池である。 ある時 、ザリガニを釣って 何の意味があるのか 考えるようになった。 自然とは何か。 生きてるとは何か 。ザリガニは 生きようとしてる 。それが 自然なのか。 私は ある時から 池に行かなくなった 。自然から目をそらした 人工的なものが好きになった 。いわゆる テレビゲームである。 自然の中に入り浸るのが怖くなった。
さて 、この映画 自然の中で 6歳から1人で生きてきた 女性。 自然から 出るのが やはり 怖かったのだろう。 自然の中で 生きて 自然の中で死んでいく。 私が子供の時考えた ザリガニの せいについて それと同じだろう。 この女性は 自分の中の自然は破壊されるのが 怖かったのであろう。 だから 破壊するものを 自ら 破壊したのであろう。 だから 女性のしたたかさは 驚くものである。 我々 男性の 考えることを 遠ざける 考えも及ばない。
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