ラストが駆け足すぎる気がするけどまとまった作品。ただ構成に苦労した感はある。ラストの事件の真相に関してはそれ以外の可能性がないのでわかりやすいものの、メインとなるのはそこに至る主人公の生い立ちと生き様。重要な主人公幼少期パートの役者さんが上手いし引き込まれた。成長した主人公の情緒の不安定さは上手く構成しきれなかった故の不安定さなのかリアルな女性を演出した不安定さなのか。後者が大半だと思うけど、感情が上手く流れていないところもあるので前者の部分もあると思う。それでも最後まで飽きずに見られた。吹き替えは作品トーンに全く合わず安っぽいのでお勧めしない。