太鼓トラ

ザリガニの鳴くところの太鼓トラのネタバレレビュー・内容・結末

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

以下、思いっきりネタバレなので、知りたくない方は決して読まないでください。





まず、メインのストーリーを知っていたら観なかったと思う。
DV、レイプ、いじめ、難病及び余命モノは滅多に観ない。
本作にはそのうちの二つの要素が登場する。そうと知っていたら観なかったと思う。


なぜ観たかといえば、別の映画を観に行ったときに予告編を見て気になっていたから。

期待が大きかったぶん、ツッコミどころが次々と目につき……。スコア3でも大甘。

メインのストーリー以外の部分は悪くはないのだけれど、いちいち「観たいのは、知りたいのは、そこじゃない」と思わされた。


と書いたのは観た直後。
すでに何ヶ月も経った。
今頃になって、電話で友人にこの映画の話をしていて、感極まって込み上げてくるものがあった。
この映画は、女性の尊厳、自尊心に関わる、非常に重要な映画だと思う。
その意味において、主人公に強く共感する。ただし、「殺したいほど憎悪する」のと、実際に殺してしまうのとでは、何もかもが変わってくる。責任の取り方が違ってくる。もちろん、一生抱えてゆかなくてはならない重荷も違ってくる。
それでも……、彼女の人生は充実していた。どんな重荷を背負ってでも、生きるに値する人生だったと思う。

もう一度観てみたくなった。

ちなみに、今思うと、スコア3は厳しすぎ。
3.8かな。
良い映画です。
太鼓トラ

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